中年男が一度は妄想してしまう、隣人女子高生との奇跡のエモエロドラマ！【日向なつ】最後は泣かないでください！

レビュー：心とカラダを貪り合う、背徳と純情の物語

最初に断っておきます。この作品、ただのエロじゃない。中年男と制服少女――ありがちな妄想設定の中に、しっかりと“感情”と“物語”が通っている。しかも、舐めたくなるようなリアリティと興奮が同居している。

主人公は、人生に女の匂いが皆無だった46歳の中年。エロ本とオナホしか相手がいなかったような冴えない日々に、突如現れた隣家の制服少女・なつちゃん。この時点で男の脳みそはもうフル勃起だが、物語はそこからグイグイくる。

はじめは「つい出来心」で手を出したおじさん。けれど、なつちゃんのあざとい誘惑に抗えるわけもなく、ローファーで顔を踏まれ、スカートの奥に顔を埋めて、パイパンおま●こをむさぼるようにしゃぶる。その一連の行為が、単なる猥褻で終わらず、ちゃんと物語とリンクしているからこそエモい。

春から冬までのワンシーズンを通じて、ふたりの関係が“やるだけ”から“心まで通じる”関係へと変わっていく様は、観ていて何度も股間と胸が熱くなった。初手の無理やりから、フェラのご褒美ゲーム、勉強を教えるインテリおじさんパート、合格発表と涙のラストまで、濡れるシーンも感情の起伏もちゃんと抑えていて「この監督、只者じゃないな」と唸った。

特筆すべきは日向なつの演技力。上目遣い、戸惑い顔、舌先チロチロのフェラ演技、羞恥に揺れる瞳――すべてがリアルで、演技とは思えない。あれはもう“素”に見える。セックス中毒になっていく演出もエロさと哀しさが絶妙で、視聴者の性癖を直撃してくる。

ただ、気になった点もいくつかある。芝居からプレイへの移行が唐突で、時折「これ、レ●プじゃね？」と思わせるような画面構成もあり、感情の繋がりにギャップを感じた。もっと“溺れていく過程”を丁寧に見せてくれたら、なお良かった。

プレイ構成も惜しい部分が。汗だくセックスのあとの風呂プレイがなかったのは正直もったいない。さらに、ラストの初中出しでは、制服のタイとシャツをつけたままという演出にしてほしかった。「不要になった制服を着たまま孕ませられる」っていう背徳感が、もっと観たかった…。

でもね、それでもこの作品は最高だった。
トニー大木の配役も意外と良く、いつもの“変態枠”から足長おじさん的存在へ変化していくのが泣けるほどドラマチック。終盤の「帰ってきたらセックスしようね」の笑顔には、完全にやられた。

これは、心とカラダが絡み合う、新しいAVのかたち。
エロを超えたエロ。
エモとシコが同時にくる。

観終わったあと、心がズキズキして、
そして…抜いたあとにちょっと切なくなる。

そんな、最高のファンタジーでした。